きっと意味がわからない怖~い話
あれは高校生の時の話です。とても寒い日でした。私は翌日までに実験資料をまとめなければならず夜に一人で研究室にこもっていました。怖いなぁ、やだなぁ。早く帰りたいなぁ。焦る気持ちを落ち着けるため、私は少しだけWindowsのピンボールをやることにしました。
少しだけのつもりだったのですが、気づけば深夜2時を回っていました。
この頃にはほとんど無に近い状態になっています。俗にいうピンボーラーズハイです。
それにしても調子が良い。このまま行けばハイスコアを更新できる。
あと少し
もう少しだ
キタ!!行ける!!!
・・・そのときでした
シューーン・・・
打ち返したはずのボールがフリッパーをすり抜けクラッシュしてしまいました。
GAME OVER
ハイスコアを更新できなかった・・・
なぜなんだ・・・
あまりの悔しさに椅子に座ったまま茫然としていると、ふと後ろに気配を感じました。
誰だ!!!!
振り返っても私の後ろには誰もいません。ふと横の鏡に目をやるとそこには私の顔が映っています。私は自分が置かれている状況を再認識しました。ここは深夜2時の学校。そして私はあることに気がつきました。鏡に映る顔がみるみる蒼褪めてゆきます。
グラビティウェルが発生してたのか
・・・そうなんです。私はハイスコアを意識するあまり、グラビティウェルの発生に気が付かなかったんです。
以上、きっと意味がわからない怖~い話でした。完